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「憂希君、見て見て!私いま変身中なの!」
「ああ@さいわら。今夜はどんな君になるのかな。楽しみだね」
今夜は@さいわらが更新される日だ。
でも、僕はさっきから気になっている。
無邪気に喜んでいる@さいわらは気付いてないみたいだけど。
誰かが僕らを見ている、と感じる。
僕と@さいわらが暮らす窓を。
あっちの世界から見られるのは慣れているけれど、こっちの世界から見られている様な。
そんな事はありえないのに。
まさか……
「あっ、完成したみたい!
でもこれって何のコスプレかな?普段の制服とおんなじみたいだけど……」
「そうだね、いつもの最笑ちゃんのままだね。加工もしていない。どうしたんだろう。
でもいいじゃないか。それもまた日常系のコスプレなのかもしれない」
「もしかして、あっちの最笑ちゃんに何か考えがあるのかな?私はそんな気が……あっ!?」
「どうしたんだい!?」
「わ、分からない……窓の外に、引っ張られる……!?憂希君助けてっ!」
「@さいわらっ!」
何と@さいわらが、出る事の出来ないはずの窓の外へ消えて行く!僕は必死に手を伸ばした!
そして……
「!!!!!」
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