3の4

2/2
前へ
/18ページ
次へ
 だ、誰だ?  ──ありとあらゆるものに意思や感情があると理解しているお前なら、だいたい想像は出来るだろう?──  その時、いいねの数が1に変わった。  まさか、いつも俺より先にいいねを押してる暇人というのは……!    ──どうだ、お前の「奥行き」を私にくれないか?──  はい?奥行き!?  ──そして「あっちの世界」へ来れば、お前はその子と永遠に一緒になれる。約束しよう。    @さいわらと、え、永遠に?  ──「私」はいつか、「こっちの世界」になりたい。そのために「奥行き」が欲しいのだ──  ……嫌だと言ったら?  ──何も起こらない。元に戻るだけだ。  だが、「こっちの世界」でお前が愛する者とは、この先どうなるかな?──  最笑ちゃん……!  ──手が届かない存在を想い続けるより、その子と永遠に暮らす方が良くはないか?  お前がいつも見つめていたその子は、まぼろしではない。どちらも「本物」なのだから。  どうだ、「奥行き」をくれないか?──
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加