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 「嫌です!そんな裏技使いたくない!」  どこにいるかも分からない相手に俺は答えた。  ──ほほう。なぜだ──  「俺の想像が当たっていれば、あなたは縁結びの神様とかそんなんじゃないよね?  それなのに「あっちの世界」へ行けば@さいわらとずっと一緒にいられると言った。  つまり、「あっちの世界」の俺は、@さいわらと既に付き合ってるんじゃないか?」  怖がらせないように、そっと、そっと。  紙の様な、影の様な、絵画の様な@さいわらの頭を撫でてあげると、彼女は俺を見て微笑んだ。  はあ。やっぱりかわいいが過ぎる。  「最笑ちゃんも@さいわらも、俺には手が届かない存在かもしれない。  でも、あっちの世界の「憂希」と@さいわらはきっと上手く行ってるんだよね?  !  そうだろ?どっちも本物なんだから」  ──そうか。残念だ……だが、良く言った──  あっ、@さいわらが画面の中へ、手を振りながら消えて行く。  呆然と見送る俺に、声の主は最後にこう言った。  ──安心しろ、諦めたよ。もう「いいね」は送らないさ──
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