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 「ねえ、見て見て憂希君!  今日はこんなにかわいくなっちゃったの!今すぐ地球を守って闘えそうじゃない!?」  「@さいわら、とても素敵だよ!  本物のブレザームーンもこれは驚くぜきっと」  「ありがとう!ブレザームーンに見せたいなあ」  「それにしても最近はこっちの世界の住人みたいなあっちの住人が増えたね、@ さいわら」  「あっちの住人がこっちの世界で思いっきり想像力を発揮してくれてるもんね。  ねえ、本当にあっちの世界の最笑ちゃんは、私に気付いてないのかな?  こんなにかわいくしてくれたのに。  あっちの憂希君とか、たくさんのあっちの人が見に来てくれたのに」  寂しそうに「窓」を見る@さいわら。  ほんとにね、僕もそう思うよ。  あっちの世界の住人がこっちの「窓」に書き記した事によると、あっちの住人は「宇宙」という空間に無数に存在する「星」の中で暮らしているという。  そして僕らは「あっちの世界」という果てしなく広がる空間の中に無数に存在する「窓」の一つで暮らしている。何となく似ている気がする。  「窓」に映るあっちの住人は、数えていられない程の数だ。たまには誰かが、僕らの存在に気付いてくれてもいいのにね。  一部の「窓」はあっちの住人にも窓と呼ばれているらしいし。
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