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「仕方ないさ。次元が違うからね。
あっちの世界の住人は「奥行き」が無いこっちの世界では生きられない。
自分が住めない世界で生きてる物なんていない、と考えるのは当然さ。
あっちの彼らは僕らの事を、ただの絵だとか映像だとしか思ってないはずだ」
「なんだかね、あっちの最笑ちゃんを見てたらね、どっちが私なのかわからなくなる時があるの。あっちが@さいわらで私が最笑ちゃんなんじゃないかなって」
「はは、こっちの世界あるあるだね。
@さいわらはあっちの世界の住人になりたいとか思う?」
「うーん……本物の「奥行き」がある世界ってどんななのか興味はあるわ。
あっちの最笑ちゃんもかわいいし、あっちの憂希君も面白そう。仲良くしたくない?」
あっちの最笑ちゃんもかわいい……
当然だ、@さいわらとそっくりなんだから。
本当は@さいわらと同じくらいあっちの「奥行き」がある最笑ちゃんも好きだよ。
こっちの世界の住人で、あっちの最笑ちゃんを一番見ているのはきっと僕だと思う。
誰にも言わないし、言えないけれど。
「そうだね、あっちの僕らとも仲良くしたいね。
でも、次元の壁はあっちからもこっちからも超えた者はいないんだ」
「それがね、最近気付いたんだけど……」
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