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私の〝好きな人〟は、
どうせ私の前から姿を消す。
............そんなの分かってるのに。
犯罪級イケメンの彼と、
デートがしたいって、思ってる私がいる.........
「.........1回だけ......なら。」
今まで一度も、デートしたことないんだもん。
1回だけ、そう1回だけ許してくださいお父様。
『......1回?変なこと言うんだね。
とりあえず、待ち合わせ場所は後で送るね
じゃ、おやすみ』
「.........はい、おやすみなさい」
そんなやり取りを終えて、電話が終わった。
***
──────翌週のバイトが休みの日。
犯罪級イケメンである、
芳田さんと駅前で待ち合わせた。
待ち合わせが10時だと言うのに、
30分前に来た私よりも早くって。
既に到着してる姿が見えた。
犯罪級イケメンが、
駅前のところで壁にもたれかかっている。
その姿はまるで、
雑誌から飛び出して来たかのよう。
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