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--------------グイッ!
って誰かに引っ張られたかと思えば。
ふわっと香るシトラス系の香り。
それに、
目の前には見ず知らずの人の大きな背中。
そして、息つく暇も与えず次の瞬間...............
私の目の前にいたはずのお客様に、
--------------バシャ!
という音と共に、
コップ1杯分と思われる水がかかっていた。
え、嘘、どうしよう‼︎
お客様に謝らないとならないよ.........!
そんな事を考えながら慌てていると.........
「〝おねーさん〟なんてメニューないんで、
メシが不味くなる前に、とっとと帰って貰えます?」
「......チッ!こんな店二度と来るかぁー!!」
水をかけた側と、水をかけられた側。
その両者のそんなやり取りが聞こえてきて、
私に〝セクハラ〟をしてきた人は、叫びながら走って逃げ帰った。
もちろん、お店を出る前に、
他の従業員が確保して料金だけは払ってから。
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