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「.........あの、ありがとうございます」
私を助けてくれた大きな背中に向かってお礼を伝えた。
「…...大変だったね、新手のナンパっ！」
私が伝えたお礼を聞くなり、
くるりと勢いよく後ろを向いて、
ニコッとした爽やかな笑顔。
その笑顔を見た瞬間...............
──────ドキン
って、心臓が大きく跳ねた音がした。
「...............っ‼︎」
い、イケメンだ！
イケメンに爽やかな笑顔を向けられるとか、
わ、私の心臓を止める気ですか！？
まさに、〝犯罪級イケメン〟だわ！
.........ナカさん、.........ナカさん
「おーい、田中さん？」
私が1人、妄想の世界にいると、
犯罪級イケメンの彼に声をかけられていた。
「あっ！えっと、はひ！」
犯罪級イケメンと会話をするなんて、
人生初の経験で、思わず変な声が漏れる。
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