第1章 SSRって、何?

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「香澄!!」  溺れかかった香澄を救ったのは、もちろん涼だ。 「大丈夫?」 「あ、ありがとうございます」  そのまま、涼の素肌に抱き止められた香澄は、ダイレクトに伝わる涼の筋肉の触感にドギマギした。  心臓の音が、そのまま筋肉越しに伝わってしまいそうだと、香澄は思った。 「あ、あの……?」 「ん?どうしたの?」 「どうして……離してくれないんでしょう?」 「離さないといけない理由、ある?」 「理由って……」  涼は今、全裸で中腰の状態で洗い場にいる。 「こ、このままだと風邪を引いてしまうのでは……?」 「こうして香澄の身体で温まってるから、問題ないと思うよ」 「で、でも……」  触れ合ってるのは、せいぜい胸などの上半身。  背中から足は、完全に空気に触れていて、見ているだけで寒そうだった。 「あの、涼先生……」  香澄は、涼のあそこを見ないように目を逸らしながら 「早く、シャワーで温まったらどうでしょう?」  と言った。 「そうだね、まずは僕が体を綺麗にしないとね。一緒に湯船に入るんだから」 「ゆ、湯船に、一緒に!?」  香澄が尋ねる声は、涼のシャワーの音でかき消された。
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