第1章 SSRって、何?

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「涼……先生……?」  顔を真っ赤にして、口に手を当てながら考え込んでいる様子の涼に、香澄は恐る恐る声をかけた。 「ど、どうしたんですか……?」 「あのさ、香澄」 「はい」 「本当に、僕が決めていいの?」 「何を、ですか?」 「君にもらいたい言葉」 「あっ……」 (もらいたい言葉って、選択肢のことかな?)  むしろ、もらえるならありがたい。  いつも涼がくれる愛の言葉に返事をする時が、香澄にとっては怖い時でもあった。  失敗して、攻略不可状態になってしまっても、現実世界ではリセットなんてできないのだから。 「お願いしま……」  そこまで香澄は言ってから、気づいた。  今まで見たこともないような、妖艶な笑みを涼が浮かべていた。  まるで、18禁ゲームに出てくるスチルを思わせるような、エロさと美しさが融合した、芸術のような絵が香澄の目の前に現れていたのだ。 「じゃあ……今から言うよ。君のセリフの選択肢」
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