第1章 SSRって、何?

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「んんっ……!!」  あまりにも激しい口付けは、香澄の理性をも奪っていく。 (もっと欲しい、この人が)  香澄も必死になって、口を開けて涼の口付けを受け止める。  少しずつ覚えてきた、涼の舌の動きに合わせて、涼の舌に自分の舌を絡めていく。  その感触が、たまらなく気持ちよくて、香澄は涼の頭に自然と手を回していた。  呼吸をする度に、ほんの少し唇を離そうとすると、涼の唇が追いかけ、香澄の唇を吸う。だから鼻で息をすると、涼の爽やかだけど華やかな香りが香澄の体に溶け込んでいく。  それら全てが、香澄の涼への欲望を掻き立て行く。 「好き……大好き……」  香澄は、声にならない声を囁きながら、涼への溢れて止まらない想いを涼にぶつける。 「んん……愛してるよ、香澄……」  涼も、香澄にキスをしながら、香澄の体に埋め込むように愛を囁く。  そうして2人は、飽きることなくお互いを求め合った。  想定外の来客がくるまでは。
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