第1章 SSRって、何?

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「あんた、私以外のところから仕事もらってるでしょ!?」 「どっ……どうしてそれを……」  拓人のところからの仕事もちゃんとこなした上で、他のところからの仕事を受けている状態だ。  少なくとも、失敗からバレるというヘマはしていないはずなのに……。 「そこのトンチキ野郎が、出してきた名前に共通点があったから、まさかと思って確認してみたのよ」 「名前?」 「立花潤、カミーユ、桜井健一、真田邦彦……でしたっけ?」 「っ!?」  その名前を出され、かつ共通点と言われてしまえば香澄は思い当たることがちゃーんとあった。  そして、できればそれは、拓人だけでもなく涼にも、できればバレてほしくなかった内容。  なので、ダメ元で 「何のことでしょう?」  とごまかしたものの、拓人の目がすっと怖くなった。  その目元が涼と似ているので、やっぱり2人は兄弟なんだなと、嫌な時に考えてしまった香澄だった。 「とぼけんじゃないわよ……そいつらが出てるゲーム、誰が作ってるか香澄、知ってるの?」 「え?」 「そのゲームのライターやプランナー、みんな私の弟子よ。だからね……香澄ちゃん……あなたが無駄にそいつらから仕事引き受けてるのも、全部お見通しなのよ。わかる?」 (し、しまった……)
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