第1章 SSRって、何?

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「さてと。邪魔者もいなくなったわけだし」  涼は、決してTシャツを脱ぐそぶり見せないまま、話を始めた。 「さっきの話、もう少し詳しく聞こうか?」 「さっき、とは……」  香澄に心当たりは1つしかないが、どうにか話題を逸らしたかった。  だが、別の話題を振ろうとしても涼が「逃がさないよ」と言うので、結果的には観念するしかなかった。 「どうして、僕が君の出産後に君を抱かなくなると思ったのかな?」 「それは……そう言う事例が多いって……ネットで……」 「ネットで何が書いてあるかは知らないよ。でも……君はよく知ってるはずだよね」  涼は、そのまま香澄の手を取ると、自分の中心に誘導した。 「っ!?」  それは、熱を帯びて香澄を求めていた。 「今だって、この子がいなかったら、君の中を可愛がってあげたところだったのに」  耳元でそう囁いてくるものだから、香澄の腰は砕けそうになった。  だが、香澄にも言い分はある。 「でも、この子が大きくなったら、私のお腹も大きくなります」 「うん」 「それで、お腹の皮が伸びて、タプタプになっちゃって」 「うん……」 「だから……産後の女の人を、その……女として見られなくなる男の人が多くなるって……」 「言いたいことは、それだけかな」 「え?」 「だったら、話は簡単だよね」  そう言った涼は、何かを企んでいるような表情を香澄に見せた。
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