第1章 SSRって、何?

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「僕の愛を、形にすればいいの?」  なんだ、そんなことか。  そう言いたげな涼の言い回しに、香澄は耳を疑った。 「そうしたら、明日一緒にでかけようか」 「え?明日、ですか?」  随分急な誘いだなと、香澄は思った。   「明日は確か……1本締め切りが」 「たっくんがどうにかするから大丈夫だよ」 「…………涼先生は、先輩のことを信用してるんですね」 「違うよ。そうせざるを得ない状況にするんだ」  そう言うや否や、涼はスマホを片手に慣れた手つきで拓人の連絡先を呼び出した。  そしてわざわざビデオ通話ボタンを押した。 「先生!?先輩たぶん今ものすごく大変なんじゃ……ないかと……」 「ん?香澄の明日の予定を確保する以上に、僕たちにとって大変なことなんて、ないけど」  ここで、ビデオ通話が繋がった音が、香澄の耳に届いた。 「うるさいわよ!ほんっとどこまでも公害ね!!」  拓人は、しっかりビデオ通話をオフにしていた。
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