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「ご苦労様」
会社の駐車場に戻って来た二人
「大変だったわね
ここの会社、前から
いろいろ注文が多いから
初めてにしては合格点よ」
そう言って満面の笑みを
僕にくれる彼女
僕の教育係
営業部の主任
そして、我が社のマドンナ
彼女が教育係に付いたとき
他の新入社員や先輩社員から
羨まがしがられた
「もう2時過ぎてるわね
遅くなったけどどこかで
お昼にしましょう」
そう言って運転席に
乗り込む上司の彼女
僕も慌てて助手席に乗った
「何食べる?」
「主任に任せます」
「苦手な物は?」
「好き嫌いはありません」
「じゃあ、出発」
アクセルを踏む車が走りだす
駐車場を出て国道を走る
少し先の信号機は青く光ってる
順調に走って行く車
「もう少しで着くから」
信号が赤に変わり
ブレーキを踏む
会社ではピンヒールだが
運転するためにサンダルに
履き替えている
ストッキングの彼女の
足のマニキュアが
光って見える
その足を見てると
なんだかソワソワした
❨バカ!何考えてるんだ❩
彼女の足元から目を反らした
❨主任は僕より確か5才上
でもそんなに離れてる
気がしないんだ❩
今日の彼女の服装は
黒のスーツ
スカート丈は膝下
いかにもキャリアウーマン
でも、中に着ているピンクの
ブラウスが女性らしさを
醸し出している
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