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そのまま私の横に立つ彼
エレベーターの背にもたれ
スマホを動かした
「もしもし」
彼の声が響いた
電話で誰かと話している
そのとき
私の制服のポケットから
音楽が聞こえた私のスマホ
急いで電話にでる
「もしもし」
「今、どこにいるの?」
その声は私の席の隣の同僚
「あっ、あの」
「街中停電みたいよ…」
「えっ…?」
「あなた席にいないから…」
「エレベーターの中」
「えっ!」
同僚が聞き返す
「エレベーターに
閉じ込められてるの!」
おもわず叫んでしまった
「大変!それで一人なの?」
「ううん、彼と一緒」
「そう、じゃあ大丈夫ね
部長に連絡するから
もう少し待っててね」
そう言うと電話を切った
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