もしも電気が止まったら…

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暫くスマホを握りしめていた ふと隣の彼を見る まだ誰かと話している やがて電話が終わり 彼が私を見た 「なんだかわからないけど 街中が停電みたいだ」 ❨そういえば彼女も そんなこと言ってたな…❩ 「今、課長に エレベーター会社に 連絡するように言ったから 暫くはこの中だな…」 そう言って私の肩に 触れるぐらいの距離に 近づいてきた おもわず心臓がドキッと鳴った 「あっ、あの…」 それだけ言うと俯いた 「ごめん」 彼がそう言った 頭を上げ彼を見る 「彼女とは あのときだけだから」 ❨あのとき…❩
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