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自分達の味方と交戦してここに来たと言うことは戦闘不能か最悪の場合を考える。
「まぁいい。」
そう言い蒼暁は指示を出す。
一つは北の闇神の娘である愛姫の保護。
一つは西の火ノ神の弟子である焔の捕獲もしくは抹殺。
そして・・・。
「姫様の手を煩わせているそこの裏切り者の処分。」
矢を抜き回復術を施されている風美を指さす。
元は第三部隊だった風美の顔を皆知っているだろう。彼女を見た第三部隊の目の色が変わる。
「裏切り者。」
そう言いたいのだろう。
「雪。しばらく風美の事をお願い。」
風美の治療を終えた白雪は立ち上がる。
第三部隊の連中を見てララから聞いた事を思い出した。
元平民が実力のみで、しかも女性で第三部隊まで昇格した風美を良く思っていない奴らがいた。
何をしたのかも知っている。
一番嫌いな人種がその中にいる。
光を映さないその瞳で白雪はその連中を睨んだ。
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