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弐
連中を覚えておけと以前相手の顔の記憶だけ見せてもらっていた。だから相手が誰なのかは連中を見て直ぐにわかった。
そんな奴らが第三部隊だなんて北も落ちたものだと蔑んだ。
「右から三・四・七・八。ソイツら優先的に殺せ。」
「御意。」
白雪の命に四氷は動く。
白雪の言った右からの番号を聞いた風美が瞠目する。男尊女卑のある国では女性兵なんて男の兵の餌食になる事なんて珍しくもない。
寧ろ日々の国の為に戦う男の為にその位の奉仕をしろと下級兵時代の時にも言われていたくらいだ。
だから悲観する事でもないし自分もそれを受け止めていた。それを彼女は相手の顔までも知っていた。
「・・・あいつか。」
きっと犯人は南の糞蕃神。彼奴が彼女に教えたのだろう。
「フーミ。マダウゴカナイ。」
起き上がろうとする風美をぎこちない話し方の雪が静止するも
「アイツらは私の獲物です。」と、風美は立ち上がる。
横取りなんてされる気は無い。
【風美ちゃん☆デスノート】の殺す一覧表に載っている連中は自分の手で一人残らず殺すと風美は言い切る。
白雪から狙われた兵は何故かなんて分からないだろう。刀同士がぶつかりその隣で氷龍に己の味方が襲われている。
刀を力任せに振り払い白雪との距離をおこうとするも、白雪が作り出した氷矢が飛んできる。
それを跳ね返しているが【多少の傷を負わせても良い。】と、許可は降りているが相手は闇神の実の娘で北の国宝。
何処まで攻撃していいのやら。
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