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目の前は一瞬にして真っ白に見え物音はかき消され、遅れてやってきた音と衝撃波で周りの木々までもが吹き飛んだ。
爆発する前に四氷は風美と焔には結界を張っていた為に巻き込まれずにすんだものの、かなりの威力が山林を吹き飛ばしてしまった。
第三部隊も結界が張れる者は無事だったであろうが蒼暁とその部下の男はほぼ零距離だったのだ。
今度こそ無事ではすまないはずだ。しかし・・・。
蒼暁だけは口に刀を咥えて戻ってきた。
「!!?」
これには蒼暁に気付いた白雪、生き残った第三部隊も驚愕せざるを得なかった。
両腕を無くしても、顔半分が吹き飛び血塗れになっても蒼暁は口で刀を咥え戦おうとする。
「蒼暁様!!」
第三部隊も結界を解き、蒼暁の加勢に向かう。
口で刀を持っていると言う状態なのに攻撃する力は強く両腕で持った刀で受け止めても力を抜けばこちらが吹っ飛んでしまう。
ギリギリと鍔迫り合いでお互いが睨み合っている時に白雪の方へと風の衝撃波が襲いかかってきた。
しかし、その衝撃波は横からの炎によってかき消された。
焔が炎を放ち神力同士を相殺してくれた。
「こっちは任せろ!」
焔はそう叫び、雹と霰と共に残りの第三部隊との戦闘を繰り広げる。
「・・・。」
仇の娘である己を助けてくれた焔に白雪は感謝する。
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