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参
詩雲達が来てくれたおかげで天狗の里を襲いに来た北の兵達を鎮圧する事に成功しつつあった。
第三部隊・第四部隊を狩れば後は脅威になる部隊はいないだろう。
「第三部隊全員粛清完了。」
白雪と風美、四氷の三体は焔達の所へ戻ってきた。
「詩雲。来てくれてありがとう。」
「白雪様の為だからね。遠くからでも来ますよ。」
調子のいいことを言う詩雲に焔と風美は呆れ顔だった。
「風美。」
白雪は風美に話しかける。北の兵についてだ。
天狗の里に来た兵を見る限り幹部が来ていない。今、隊長の将官達は北に戻っていると聞くが中・少将までもが来ていなかった。
それにだ。第三・四共に来ている師団数が少ない。
「最低限・・・それも捨て駒程度の兵しか向かわせてないみたいね。」
蒼暁の場合は捨て駒になると分かっていながら自ら出向いたのではないかと話す。
「両腕無くしても最後まで戦う姿は敵ながら見事でした。」
霰の素直な感想。
そんな奴がいたのなら一度見てみたかったと詩雲は少し残念がる。
「顔半分無くて口で刀咥えた姿はかなり視覚的におぞましかったですよ。」
「風美ちゃんって上げて落とすよね。」
故人に対しても容赦がない。、
「焔!」
白雪達が話している時にガサリと草むらから現れた傷だらけになった男性が焔を呼んだ。
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