番外編 藤ヶ谷琉との出会い

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私は現在妊娠三ヶ月に入ったばかりの四十二歳、 この子には父親はいない。 三ヶ月前バーである男性と知り合った、都内にホテルを数多く所有している不動産会社の御曹司藤ヶ谷琉(ふじがや りゅう)三十二歳。 実は拓海に振られて、酔い潰れていた私を一年近くアパートまで送り届けてくれたのが琉だった。 私は一年近く琉の存在に気がつかず、過ごしていた事になる。 琉から真実が語られて、衝撃を受けたのである。 しかも婚約者がいる御曹司だなんて、絶対無理でしょ。 私は別れを決意していた、しかし気持ちが燃え上がり、理性を失った。 私は朝目が覚めた時、隣に彼が寝ていた状況に、その場を逃げ出した。 それ以来琉とは会っていない、連絡先も交換していなかったので、一夜の過ちと自分に言い聞かせて元の生活に戻った。 それからまもなくして妊娠が発覚、私は産む決心を固めた。
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