藤ヶ谷琉目線の想い 悪魔に魂を捧げる

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冴木はモデルと以前から付き合っていた。 そして、驚愕の事実がもう一つ明らかになった。 それは、冴木は自分の子供をこの世に残せない、雫の子供を奪い取ろうとしていたんだ。 モデルの唯香は仕事上、妊娠は避けたい。 そこで二人が考えた筋書きは雫と結婚して、無事出産したら、雫と別れて唯香と結婚して、俺達の子供を跡取りとして育てると言う事だった。 俺は卑怯な事だと思ったが、雫と子供を取り返すため、雫に真実を伝えることにした。 雫を迎えに行った。 そして雫に真実を伝えると戸惑いを隠せない様子だった。 雫の中に俺はもういない。 そんなことはわかっている、しかし、どうしても雫を諦めることが出来なかった。 どんな手を使っても、雫と結婚したいと言う気持ちを止めることは出来なかった。 雫は冴木から真実を聞かされ、ショックを隠しきれない様子だった。 「雫、あいつの側にいても、子供が産まれたら、お前は離婚される、そして子供も奪われるんだぞ」 雫はしばらく俯いて黙っていた。 雫の目から大粒の涙があふれた。 俺は雫を抱き寄せた。
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