藤ヶ谷琉目線の想い 悪魔に魂を捧げる

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なんて俺は卑怯なんだ、雫の弱っているところにつけ込むなんて。 そんなある日、週刊誌の記者から思いもよらぬ事を持ちかけられた。 「藤ヶ谷社長、独占インタビューを記事にしたいんですが、ご協力頂けないでしょうか」 俺はその時雫を取り戻すべく、良からぬ事を考えていた。 「協力します、そのかわりこちらの条件を飲んで頂けないでしょうか」 俺は雫との密会写真を撮って記事にしてほしいと言う条件を出した。 不貞が明るみに出れば、冴木との婚約は破棄になるだろう、いや、雫はその事で冴木に迷惑をかけられないと、身を引く女だ、俺はこの時悪魔に魂を売った。 そんな事をして、雫を落とし入れて何になると言うんだ。 しかし、この時の俺は完全に理性を失っていた。 雫を手に入れるためならなんでも出来ると思った。
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