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早く忘れよう、今ならダメージも少なくて済む。
次の日、朝、頭が痛くて起きられない。
私は会社を休むことにした。
「本郷部長、おはようございます、申し訳ありませんが、今日は頭痛が酷くてお休みを頂きたいのですが、よろしくお願いします」
「大丈夫か、ゆっくり休め、今日は水曜日だから出社は来週からでいいぞ」
「ありがとうございます、そうさせて頂きます」
ああ、良かった。
真壁くんを嫌いなわけじゃない、彼の遊びに付き合う余裕がないだけ。
その頃、経理部では本郷部長から、私が今週いっぱい休む事が知らされた。
マジかよ、俺のせい?
そんな矢先、俺は親父に呼ばれた。
「翔、お前、またアメリカに行ってくれないか」
「どう言う事だよ」
「アメリカの支社が人手不足で、お前に戻って欲しいとのことだ」
アメリカ、このままじゃ、静香と会えなくなる。
でも、静香にとって、俺はいない方がいい存在なのかもしれない。
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