第十七章

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「お仕事が忙しくて、徹夜状態なのに、食事の差し入れもせず、カップ麺ばかり食べさせてしまい、 私がマンションにいるから、ゆっくり身体を休められなくて申し訳ないです」 「誰がそんな事言ったの?」 静香は黙っていた。 大体の察しはついていた。 「金山の言う事は気にしなくてもいいよ、忙しくて徹夜はどこの社長も一緒だし、会社に寝泊まりするのも俺の勝手だし、カップ麺は好きだから食べているんだよ」 「私、やっぱりアパート借ります、働いてお金は返します」 「静香、そんなに俺は頼りにならないのかなあ」 「そんな事ありません、真壁さんは私と離婚して、もっと役に立つ奥様を選ぶべきです」 「分かった、それじゃあ、俺はマンションに戻る、静香と翔太はマンションの近くのアパートへ引っ越しだ、それなら翔太も 幼稚園変わらずに済むし、会いたい時会えるだろう」 「離婚もお願いします」 「分かった、前向きに考えるよ」
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