第十七章

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「サンキュー、腹減った」 静香が食事の支度をしている間、翔太とゲームをした。 「出来ましたよ、食べ終わったらマンションへ戻ってください」 「えっ、泊まっちゃ駄目かな」 俺は手を合わせて頼み込んだ。 「駄目です、ちゃんとマンションに戻って身体を休めてください」 「分かった、そうするよ」 この時俺は無謀な賭けに出た。 「翔太、それじゃあ、また明日な」 「うん、おやすみ、パパ」 「おやすみ、静香」 「おやすみなさい」 そして俺はアパートのドアの外で眠った。 静香とはじめて結ばれた日、俺はアパートのドアの外で眠り、強引に部屋に入れて貰ったんだっけ。 よし、またこの作戦で行こう。 この時俺は静香にアタックのつもりだった。 しかし、この俺の行動がまさか静香の記憶を呼び覚ます事になるなんて想像もつかなかった。 俺はいつの間にか眠ってしまっていた。 そして、静香に揺り起こされた。
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