第ニ章 

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「久しぶり、元気だったか?」 「昨日メールしたばかりですよ、元気です」 「そうだったな」 メールだとあんなに終わりがないくらい続くのに、電話だと何を話せばいいかわからない。 沈黙が続いた。 「真壁くん?」 返事がない、どうしたんだろう。 そのうち、スースーっと寝息が聞こえて来た。 真壁くん寝てる? そうだよね、私はこれから寝るけど、真壁くんは早起きしてるんだもんね。 しばらく沈黙の時間が流れた。 「あ、静香」 「はい」 「やべ、俺寝てた?」 「はい、気持ちよさそうにスースーと、お仕事の時間大丈夫ですか」 「えっ?」 電話の向こうでバタバタとものすごい音が聞こえて来た。 「真壁くん?」 「ごめん、静香、遅刻だ、また電話する、ごめんな」 電話は切れた。 今日は全然話出来なかった。 あれ、私、真壁くんと話出来なくて寂しいって思ってるの?
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