第三章

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第三章

毎日のメールが楽しみで、今日久しぶりに声を聞く事が出来て、いろんなことおしゃべりしようって思ってたら、電話口から聞こえて来たのは、真壁くんの寝息だけ。 でも、私は真壁くんの恋人でもなんでもないんだから、仕方ないよね。 「また、電話する」 そう言ってた、もしかして、会社に着いてひと段落したら、電話くれるかな。 私は深夜四時まで起きていた。 もう、電話はないな、もう寝よう。 私は睡魔に襲われ眠りについた。 あっという間に朝を迎えた。 その日の夜、真壁くんから電話はなかった。 その頃、俺は静香に電話するため、アラームをかけたのに、目が覚めると家を出る時間を大幅に過ぎていた。 「やべ、また遅刻だ、静香、ごめん」 アメリカで叫んでも、静香に聞こえるわけがない。 そして、私はまた遊ばれたの?って、嫌な記憶が脳裏を掠めた。 でももしかして、寝坊したのかもしれないと微かな望みを抱いた。 その日の夜、私のスマホが鳴った。
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