334人が本棚に入れています
本棚に追加
嬉しかった気持ちが表情に現れて、頬を染めた。
「先輩、本気にした?この俺がアラフォーの女を誘う訳ないだろう」
そこに安藤くんも現れて、私はまんまと騙された。
涙も出ない、自分の愚かさに嫌気がさした。
何も言葉が見つからない。
私はそのままアパートへ向かった。
部屋に入って、そこでやっと涙が出て来た。
グルになって私を騙した。
騙された私が愚かなんだ。
次の日、私は会社を休んだ。
起き上がる気力もない。
涙は既に枯れ果てた。
あの時の思いはもう二度としたくない。
真壁くんはどうなの?
私を騙そうとしているの?
それとも私を本気で好きって思ってくれているの?
有給取ってアメリカ行って、本気にしたの?なんて言われたら、もう二度と立ち直れない。
もう傷つきたくない。
「アメリカにはいけません」
「そうか、そうだよな、急すぎるし」
「私がアメリカに行ったらご迷惑ではないですか」
最初のコメントを投稿しよう!