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第ニ章
俺は仕方なく静香の後を追って、経理部に戻った。
昼休み経理部の部長に食事に誘われた。
「おい、真壁、昼食付き合え」
「はい」
俺は経理部の本郷部長と食事に出かけた。
「好きなもの頼め」
「ありがとうございます」
「なあ、お前、倉田にアタックしているようだが、本気か?」
「はい、本気です、結婚したいと思っています」
「なんだ、もう付き合いが始まってるのか?」
「まだです、全然相手にされなくて……」
「そうか、実は、倉田は三年前、新入社員に付き合いを申し込まれたんだが、新入社員の中で賭けをしたらしく、騙された形になって、ショックから立ち直れず、半年間休職したんだ、だから、お前がそうだとは言わないが、出来れば倉田をそっとしておいてやってくれ」
「本郷部長、俺は賭けなんかしてませんし、静香に、いや静香先輩に対してはいい加減な気持ちじゃありません」
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