それって最強-2

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 あれからオレたちはと言えば、かろうじて着替えだけは済ませた後、今度は凌平のベッドに潜りこんで一緒に眠ってしまった。  合宿から戻ったばかりだった凌平は無理もないと思うし、凌平の寝顔に引きずられるようにオレもあくびが零れて、何より離れたくなかった。    分からないもんだよな、ちょっと前まで談話室で突っ伏してうんうんと悩んでいたのに。  降って来たような両想い、だけど凌平はずっとずっと想ってくれていたんだと知ってしまったから。  オレもこの気持ちをもっとちゃんと、これから先もたくさん伝えよう。  まだすうすうと寝息を立てている凌平の顔を頬杖ついて眺めながら、オレはそんなことを思う。    だってこんなに凄いことはない。  凌平がオレに向けてくれていた片想いは、この世界中でオレにしか叶えられないなんて。  オレを凌平が幸せにしてくれたように、それはどんな力にも抗えない事実だ。  それならありったけのオレを、友だちから恋人になった、ううん、友だちで恋人のお前に。  なあ凌平、それって最強じゃない?
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