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昨夜、後ろ髪を引かれながらも凌平との電話を終えた後、自分の言動を思い返してオレは消えたくなった。
電話越しにあんなことをして、凌平に触ってほしいだとかくっつきたいだとかあられもないことを言ったし、挙句の果てには半べそをかいて。
いや、凌平にはどうにか誤魔化したけど、正直オレは涙を流した。
凌平に会いたいあまりに。
あんなの、全部全部お前が好きだと言っているようなもんだ。
早く帰ってきてほしくて、そんなことも明け透けに伝えて、どうかしてたと思う。
後悔ばかりがオレを襲って、だから眠れなくて、今こうやって唸っているわけだ。
好きだとバレていたら、凌平がそれを嫌がって口も利いてくれなくなったら、オレはそれこそこの世からいなくなってしまいたい。
「あ゛~~……」
「どしたん。なんかあった?」
「なんか……ないといいなーって」
「ふーん?」
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