それって最強-1

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 途端に始まるタクとショウの掛け合いに、引き止められていた凌平が少し笑う声が聞こえた。  それに空気が和んで、わだかまりも残らずに済みそうでオレもほっとする。  けれどそれも束の間になったのは、凌平がとんでもないひと言を告げたからだ。 「ショウ、だっけ。別に怒ってないし大丈夫、ありがとな」 「ほんと? よかった」 「お互い純太が大事ってのはソイツと同じだもんな。まあ、絶対負けないけど」 「……わお」  ええ、凌平、なにそこ張り合ってんの……オレだって、オレだって凌平を大事に想う気持ちは誰にも負けないけど!   でもそれは、凌平に恋をしていると気づいたオレだからで。  ぶわりと体温が上がった体を、ひゅうと口笛を吹いたユウゴのつま先がツンツンとつついてくる。  さっきから色んなことが起こりすぎていて、オレはそろそろキャパオーバーだ。
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