それって最強-2

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 ちょん、と触れるだけのほんの2・3秒のキスは、頭がくらみそうなくらいの永遠だ。  熱くて、やわらかくて、沈み合うくちびるでひとつになるみたいで。  体の中から破裂しそうにやってくる“好き”に、体を引いてオレから離してしまった。  もうひとつ、ふたつと落ちてくる涙を掬いながらめっちゃ泣くじゃん、と凌平がやさしく笑う。 「凌平~……」 「もっとする?」 「ん、する」  頷いてすぐに抱きしめられたかと思ったら、気づいた時には寝転がった凌平の上にオレは跨っていた。  それから抱き寄せられて、髪の中に指が差しこまれる。  そろそろと地肌を這う感覚がゾクゾクと背中を震わせる。 「あっ、りょ、へい」 「もっとするんだろ」 「うん、する、したい」 「うん。ほら」  オレから? なんて戸惑う数秒すら惜しかった。  ガブリと噛みつくみたいに一度合わせて、それからはもう夢中になった。  あむあむってくちびる同士を滑らせるみたいにくっつけて、興奮を伝えてくれる短い凌平の息に腰が震えて。  何度も繰り返すと、開けて、と凌平の指が口の中に入ってきた。  ちゅる、とそれを一度吸っておずおずと開ければ今度は凌平の舌がツンツンとオレの舌をもてあそぶ。  ユウゴはなんて言ってたっけ、あっつくて、ぐにぐにして……昨日のことを思い返そうとしたけど1秒で放棄。  凌平がくれる全部をひとつ残らず飲みこみたかった。
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