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財閥とは、簡単にいえば同族の独占企業団体といえるだろう。現在の日本には一族が独占している企業団体はすでになくなっており、財閥というものは存在しない。 世界で見ればまだ財閥の定義が当てはまり存続している財閥が、アメリカや韓国にあるのだが。 財閥の歴史は古くからあり日本では16世紀末、江戸時代にはじまった。その後どの時代にもいくつもの財閥が誕生するが、敗戦後の1945年から1952年にかけGHQの占領政策として財閥解体が行われる。 定義からは外れるが、歴史的に財閥であったことに加えて、複数企業経営や富豪、資産家などの意味も含んだ用語としての財閥というものは、現代において一般的に認知されているところだろう。 例えば、小早川財閥、沖田財閥などはそれにあたるのではないか。 現在の沖田当主には3人の子どもがいる。陽翔(はるひ)早織(さおり)詩織(しおり)だ。 陽翔はもちろん次期当主であり、沖田財閥を率いることになる御曹司。現在は関連会社ひとつを社長として任されている。早織と詩織は弁護士資格を取得後、沖田関連会社の顧問弁護士を最終目標としながら、現在はそれぞれ別の法律事務所でアソシエイト弁護士としてパートナー弁護士から学びながらも活躍中だ。
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