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俺は腕枕で眠る麻友の顔を見ながら、軽くため息を付いた。
抱くべきではなかったと心の中で後悔していた。
全身で俺を愛してるとアピールしてくる麻友。
裸の女性を目の前にして、理性で抑える事はさすがに男としては無理だった。
男の体ってもんは実に単純だ。
こんな半端な気持ちで彼女を抱いてしまった。
体は男しての欲望は満たされているが、心は虚ろだった。
******
俺の方が先に起きた。
そして、ベットから出て着替えていた。
「おはようございます…蓮人さん…」
背中越しに聞こえる麻友の声。
振り返ると麻友の白い頬が真っ赤に染まっていた。
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