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いつもの
飯作る気力が湧かないから、コンビニで買って帰る。笑理は、いつも通り帰ってきて、ご飯を一緒に食べる。
「面接…断った理由…教えてもらえるかな」
「あー、そうだった。いやさぁ、面接の人が大学の先輩だったんだけど、今人員足りてるんだと。安菜さんが頼んできたから面接したらしい」
「安菜さん…が、権力あるってこと?」
「有名人だからかな」
「亮介くんのために頼んだの?」
「よくわからないけど、断ったこと安菜さんに伝えた」
「そ、そうなんだ」
「俺のこと、安菜さんが気に入ってるとかありえる?先輩がそんなこと言って」
「…わかんない」
「ごちそうさま。笑理、ご飯あんまり好きじゃないやつだった?」
「…ううん」
「ん?どうかした?」
「安菜さん綺麗だから…もし、亮介くんを気に入ってて、告白してきたらどうする?」
「え?それはありえないけど、俺は笑理が好きだから断るよ?」
「…本当?」
じっと見つめてきた。…かわいい。
「もちろん」
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