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久しぶり
今日は、家の日用品の買い物。電車で移動する。すると、帰り…駅でいるかさんと遭遇。
「亮介〜いた〜」
「なんですか」
「この間逃げたからむかついてたのよ」
「え…酔っ払ってたやつですか?記憶あるんですか?」
「あるわよ。これから家行っていい?」
「はぁ?」
意味わかんない。なんなんだ。
「お断りします」
「えー、私本気だよ?」
「いや、…意味がわからない」
「亮介くん、なにしてるの?」
ん?
誰の声だろう?
ぱっとあたりを探すと、ピンヒールを履いた碧唯さんがいた。今日は私服で、肩出したワンピースだ。この人は、近所に住んでた、美しいお姉さん。
「あら?こんにちは。確か、足助さんの奥様ですよね?」
「え…あなたどなた?」
いるかさんと面識あるみたいだ。
「川中碧唯です」
「…あ、あぁ…」
「引っ越してから、足助さんはお見かけしてましたが、あなたはなにしてました?」
「…忙しいので失礼します」
は?いるかさんから話しかけておいて、なんなんだ?足助って、守さんなわけないけど、いるかさんの元夫のことのようだ。
「知り合いだったんですか?」
「アパート同じだったのよ。あの人引っ越したし、離婚したらしいわね」
「…詳しいですね」
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