久しぶり

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「亮介くんは、演技してるのわかってたんだ?」 「…結構真逆なこと言ったりして、よくわかりません」 「ふーん?」 碧唯さんは、聞いてるか聞いてないのかそんな返事する。 「あ、もうすぐ着きます」 「え、あれなの?綺麗なところ」 「彼女がもともと住んでた家なんで」 「へー」 ん…? なんか、入り口に見たことあるような人が… 「いるかさん?」 「あ!亮…」 碧唯さんに目がいったようだ。 「あなた、なんでここに?」 「…私はただ、ここを通るかな?って思って。待ってただけです」 「亮介くんに何の御用で?」 「あ、あなたこそ」 「私は姉みたいなものなので。彼の兄から彼女と会って話をしてほしいと頼まれました」 「それで?なんで家なんですか?」 「あなたみたいなのが寄ってくると話しにくいからですよ?さ、亮介くん行きましょう」 「ちょっ、ちょっと!」 いるかさん、まじ、なんで家知ってたんだろ…。碧唯さんを無言で、部屋まで案内する。 「あら、そんなに広くない」 「そうですね…」 「2人には狭いんじゃない?それぞれの部屋もないんでしょ?」 「…はい」
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