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「あと一個しかないよ」
「…まだ、引き出しにあります」
「これも引き出しに閉まってたほうがいいよ?劣化しちゃう」
「あ、はい…わかりました」
じろじろ見られる。なんか恥ずかしいな。碧唯さんはにやっと笑った。
そして、ようやく座ってくれた。お茶出そう。
「碧唯さん、アメリカに行ってると聞きましたけど、いつ帰ってきたんですか?」
「つい最近かな」
「家帰った方が…」
「平気」
えー
「亮介くんが、ナンパしたとか聞いたけど」
「…まぁ、そうなりますが」
「彼女とすぐ付き合えたの?」
「そ、そうなんですよ!いや、俺もビビって。友達に話しても信じてもらえなかったんです…俺の目が好きとか…」
「目?」
「猛禽類とかに近いのがいいとか言ってました」
「…変わった子ね」
「それで、…これは、誰にも話してないんですが、…彼女も一目惚れしたとか言ってて」
恥ずかしい!自分で言うなよ!
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