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気になる
「どうもありがとう」
「なんで慌てて帰ったんですか?」
「…ごめんね」
「理由教えて下さい」
「…ちょっと、公園で話してもいいかしら?彼女に許可取ってもらえる?」
「え、そんなの気にしないですよ?」
「だめ!」
「はぁ…わかりました」
相変わらず厳しい。仕方なく笑理に電話する。
「ごめん、碧唯さんはまだ話したいとかで、帰るの遅くなる」
「う、うん…」
「ご飯、買って帰るから、お風呂入ってて」
「わかった」
これでいいのか?
公園へ移動して、ベンチに碧唯さんは座る。俺も座るけど…いったいなんの話?
「これは、亮伍くんにも話してないんだけど…」
「はぁ」
「私、女の子が好きなの」
「…そうなんですね?」
「亮介くんの彼女、すごい、タイプ」
「…え?こ、困ります」
「別に付き合いたいなんて思ってないよ?ただ、あまりに素敵で…緊張しちゃって」
「そう、なんですね」
笑理がモテてるじゃないか。俺たちモテ期!?
「アメリカに留学してるときから、付き合ってた人がいたの。女の子よ」
「え…」
「忍には話したことないけど、私二股かけてたのよね…結婚したのに、私も彼女も」
「…そうなんですか」
「でももう、お別れしたの」
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