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食後はそれぞれですごす。俺は履歴書を書いている。…めんどくさいなぁ。こんなのさっさと終わらせればよかった。笑理は日記とか書いてるらしい。
「亮介くーん」
「んー?」
座って書いてたところ、笑理が後ろから抱きついてきた。
「お風呂入ったよ」
「あー、俺も入ろうかな」
狭い浴室だから一緒にというのは無理で。笑理は一緒に入りたいと言っていたけど、引っ越しするべきかな?でも俺まだ仕事決まってねぇ…。
もともといた劇団を、自主退職した。それは、元カノを殴ってしまったから。ついカッとなった自分に反省だ。だから、他の劇団の面接を受けることになったのだが、履歴書が必要なのと、デッサンの試験もあるとのことで、俺はここ数日、家でだらだらはできてない。
「何書いてる?」
風呂から上がると笑理は座って作業中だ。
「これは仕事の進行具合を書いてたの」
「へー」
「もう終わったよ」
こちらを見る顔は、わくわくしたような。そんなかわいい顔。
「明日の面接、何着てこうかな」
「なんでもいいんじゃない?」
笑理は待ちきれずに抱きついてきた。というわけで、なんでもいっか。
「ん…」
柔らかい唇を奪う。笑理は目を閉じてる。デッサン…もういいや。いつもの自分で。
「ベット行こうか」
笑理をこんなに抱いてる俺だけど、今までは初回で終了ばかりだった。だから、もっともっとやりたいみたいな感覚にはならなくて。性欲ねぇのかな?なんて心配もしたこともあったが、そんなことはなかった。
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