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「それが、誘われてもない様子で」
「えー?まじで?」
「あ、笑理から連絡きました」
どうだったんだろうか…。緊張しつつ電話に出る。
「ごめん亮介くん!私が忘れてたみたいで!今日は遅くなるかも」
「…大丈夫だよ。今、守さんのとこにいるから」
「そうなの?犬小屋のこと?」
「いろいろ話したくて」
「そっか。わかった」
「じゃあ楽しんで」
「うん」
なんだよ…焦った。
「笑理がうっかり忘れてたみたいでした」
「へぇ〜おっちょこちょいなとこあるんだ」
「はい」
「じゃあご飯食べて行きなよ」
「え、いいんですか?」
「いいよ!今から注文するね。お寿司とかは?」
「え、いや、そんな…贅沢な」
「気にしないで。俺が食べたいから」
「な、なら…ありがとうございます」
守さんは贅沢なものがお好きなのか。うちに来た時は、兄貴の料理とか、親父の惣菜を食べさせていた。申し訳ない。
「亮介くんは、お酒って飲む?」
「少しなら」
「ワインは?」
「え、いや、飲めますが…」
なんでこんなもてなしてくれるんだ?
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