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「本当?」
守さんは離れてくれた。
「はい」
酔っ払っていらっしゃる。目がうつろである。
「じゃあさぁ〜他にもいろいろするんだよ?えっとねぇ…」
ディープな話になってしまった。守さん、前はそういう話避けてたのに。話したかったのかな?
「いいと思いますよ?」
「ほんと?なーんだぁよかったー」
また抱きつかれた。
「亮介くんだけに話せた〜嬉しい〜」
「そうなんですね…」
「俺さぁ、みどりからね、一人でできるよーに練習しろって言われてんの!そんなの気持ちよくないよね?」
「そ、そうなんですね…」
「キスしないと気持ちよくなれないもん!」
子どもみたいになってます…守さん。そんなところもかわいらしいから、モテるのかもしれない。
「あら…なにをされてるの?」
「お、おかえりなさい。守さんは酔っ払いました」
奥様ご帰宅です。
「え?…ワイン飲めたの?守?」
まだ抱きつかれてるのだが。
「守さん、奥様がおかえりですよ?」
「はぁ?みどりなんなの?亮介くんとおしゃべりしてたのに邪魔しないでよね!」
「抱きついてるなんて珍しいね。キスしてたの?」
「はぁ!?なにそれ!するわけねーだろがばーか!」
「守さん、落ち着きましょう」
「守、もう遅いから亮介くんには帰ってもらわないとね」
「えー!?そんなのやだー!もっと話す!」
「こらこら。甘えん坊さんねぇ。ごめんね、亮介くん」
「いえ…」
「守、酔っ払いすぎ。明日も会社行くでしょ?」
「そーだけどー」
ようやく離れてくれた。
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