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「美作教授はタクシーで帰られたので。亮介くんはタクシーで帰りますか?」
「いや、まだ終電あるんで。ギリ」
「そう。じゃあ気をつけて」
「ありがとうございました。ご馳走様でしたと、守さんにお伝えください」
「はい」
…ふぅ、守さん大丈夫かな?
あれ、なんで俺ここに来たんだ?…あ、奥様に安菜さんのこと聞くはずだった。
うーん、それどころではなかった。
守さんに襲われるのではと思ったが、そんなことはなかった。勘違い。だから、安菜さんの件も勘違いであってほしい!
家に帰ると、笑理は寝ていた。はぁ、話したかったんだけど…いや、話していいのかな?守さんは覚えてないかもしれないから、やめておこうかな。
翌日、守さんから電話があった。
「昨日はなんか、全然おぼえてなくて…ごめんね。せっかく来てくれたのに」
「いえ」
やはり記憶がないようだ。
「俺なんか変なことしてなかった?」
「はい」
抱きつかれたが。
「そっか。よかった。また遊びにおいで」
「ありがとうございます」
お酒を出さないよう気をつけよう。
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