直接…

6/6
前へ
/30ページ
次へ
「美作教授はタクシーで帰られたので。亮介くんはタクシーで帰りますか?」 「いや、まだ終電あるんで。ギリ」 「そう。じゃあ気をつけて」 「ありがとうございました。ご馳走様でしたと、守さんにお伝えください」 「はい」 …ふぅ、守さん大丈夫かな? あれ、なんで俺ここに来たんだ?…あ、奥様に安菜さんのこと聞くはずだった。 うーん、それどころではなかった。 守さんに襲われるのではと思ったが、そんなことはなかった。勘違い。だから、安菜さんの件も勘違いであってほしい! 家に帰ると、笑理は寝ていた。はぁ、話したかったんだけど…いや、話していいのかな?守さんは覚えてないかもしれないから、やめておこうかな。 翌日、守さんから電話があった。 「昨日はなんか、全然おぼえてなくて…ごめんね。せっかく来てくれたのに」 「いえ」 やはり記憶がないようだ。 「俺なんか変なことしてなかった?」 「はい」 抱きつかれたが。 「そっか。よかった。また遊びにおいで」 「ありがとうございます」 お酒を出さないよう気をつけよう。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加