面接の日

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面接の日

さて、面接行くか。 笑理はもう会社に行ってる。何持って行くんだっけな?あ、履歴書か。封筒…ないけどいっか。 電車を乗り継いで行く。うーん、笑理の家からだとやっぱ遠いかな?受かってから考えるか。 「亮介!」 どういうわけか、安菜(あんな)さんが劇団のロビーにいた。 「おはようございます。仕事ですか?」 「だから紹介したのに」 そうか。ここの劇団に呼ばれてる安菜さんが、面接受けないか誘ってくれたんだったな。 「すみません。うっかり忘れてました」 「亮介なら受かるから。じゃ」 なんの根拠もないのに。適当なこと言われた。さっさと面接の部屋行こう。ここでかいとこだから、受付ある。すげぇとこだな。 「あの、面接に来た柊亮介(ひいらぎりょうすけ)です」 「…あぁ、ご案内します」 話は通してあるらしい。よかった。 会議室らしきとこまで移動する。一人で待たされてると、誰かやってきた。 「あ…亮介、ほんとに来たよ」 「え?あー、久しぶりだ」 大学の先輩ではないか。ここの劇団にいたんだな。でも、なんか…喜んではいないな。
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