いるかさん

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「なんでまた殴るわけ」 「彼女を笑われたから」 「なにそれー!ありえな!絵里ちゃんほんとバカ女よねー。ほんと嫌になるし〜」 「もういいんです。そろそろ帰ります」 「亮介」 立とうとしたのに、手を引かれた。 「ホテル行かない?」 なにこれ… 「…いや。何考えてんですか?」 「なにって…わかるでしょ?」 「わかりません」 「じゃ、わからせてあげる」 腕を引かれて座席に戻される。…て 「顔!近いです!」 「なによー、キスしたくない?」 「いやめちゃくちゃ酔っ払ってる!酒臭!」 ぐいぐい顔近づけられてるから、手でふせぐ。まじ、酒臭いし! 「ちょっとくらい、いいじゃーん」 「いや。まじ無理!」 「なによそれ。私うまいよ?」 「いや、まず、顔が無理」 「はぁ?」 「ババアだし。金置いておきますから。帰ります」 「ちょっと!亮介は私としたくないの!?」 「ねーわ」 俺は、なんの対象なんだ?わけわかんない。 「私、けっこう亮介のこと好きなのに」 「俺は、彼女が好きなんで。酔い覚めたら帰ってくださいね」 はぁ、今日は疲れたな。
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