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前日
笑理が帰ってくるまでに、夕食を作る。今日のメニューは、スパゲティを使おう。カルボナーラにするかな。
こうやって作ってると、不思議な気分になる。ここは、俺の家じゃない。笑理と同棲している部屋だ。1Rだけど、防音されてるし、オートロックだし、セキュリティが安心なところだ。
「ただいま〜」
「おかえり」
笑理帰宅。まだ料理終わらなかった。おしい。
キッチンで手を洗う笑理は、丁寧だ。いつ見ても、無駄がないなぁと感じる。
「何作ってるの?」
「カルボナーラ」
「楽しみ」
素直に言ってくれるところ、かわいい。元カノとは住んだことなかったし、料理したものを食べさせたりもなかった。
「できた。食べる?」
「うん。運ぶね」
自然に手伝ってくれるところも、萌えポイントである。
笑理は一人暮らしのとき、料理を全くしていなかった。食事は、職場の学食1食でよかったとか。
「おいしい〜。亮介くんなんでも作れてすごいね」
「なんでもではないけど」
ぱくぱくたべる笑理を見ているだけで、癒される。
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