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「君は何故額に草花の模様を
描いているの?」
そう尋ねたのは愛しい猟師の彼でした。
彼女は額に手をあてました。
彼は彼女に贈るために用意していた
小さな手鏡を彼女に渡しました。
すると額には、その真中に黒い薔薇の花のような
模様があり、額を囲むように
葉やツルの模様に染まっていました。
彼女は小さい頃に魔女に言われたことを思い出しました。
(「いいかい。
お前が一つ嘘をつくたびに
お前の肌に闇の葉や花に染まるよ。
それは段々増えて行ってツルとなって
互いに結びつく。
最後は、お前は長い長い毛に覆われて
手や足は猛獣の様な長ーい爪が生えて
世にも醜い生き物になるのさ」)
彼女は泣き出しました。
それに驚いた彼は彼女に問いただしました。
彼女は魔女に言われたことを話し、
今まで彼と会っていたことを
会ってないと嘘をついたことにより
呪いの模様に染まっていることを
話しました。
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